胃潰瘍の原因

 

 

交感神経が緊張すると、白血球のうち、顆粒球が増加します。

 

この顆粒球は、通常外から侵入してきた細菌と戦い、感染症を防ぎます。

 

しかし、顆粒球が増えすぎると、体内の常在菌と反応して肺炎や虫垂炎、腎炎、肝炎、膵炎などの炎症を引き起こします。また細菌のいないところでは活性酸素を放出し、組織を破壊します。

 

ストレスがかかると胃が痛みますが、これは体内で増加した顆粒球が胃粘膜を破壊して起こっています。軽いものであれば胃炎で終わりますが、ストレスが長引いたり強かったりすると、胃潰瘍にまで発展します。

 

胃潰瘍の原因は、胃酸説やピロリ菌説などがあります。

胃酸説では、胃酸が胃壁を溶かすというものですが、交感神経が緊張しているときは胃酸の分泌は低下しているはずです。胃酸の分泌は副交感神経支配なので、交感神経が優位にあるときには胃酸分泌量は減ります。

リラックスして胃酸がたっぷりでているときには胃潰瘍にならず、ストレスで胃酸が減少しているときに胃潰瘍になるというのは矛盾しています。しかし、胃潰瘍の治療に胃酸の分泌を抑える制酸剤(H2 ブロッカーなど)を使っています。

 

次に、ピロリ菌説を見てみます。ピロリ菌は、50歳以上のほとんどの人が持っている常在菌です。この菌は酸に弱いので通常の状態では増えませんが、胃酸の分泌が抑えられると、ピロリ菌の棲みやすい環境になり、ピロリ菌が増えてきます。そこにストレスで増えた顆粒球と反応すると、胃炎や胃潰瘍になります。

 

ピロリ菌は胃潰瘍の原因といわれますが、本当の原因はストレスで増えた顆粒球にあります。普段から胃薬(制酸剤)をしようしていると、かえってピロリ菌が胃に棲みつき胃潰瘍の原因になるのですね(下図は、『「薬をやめる」と病気は治る』より改変)。